ショッピングセンターのパッケージシステムとオリジナル開発型システムの違い
導入方針として、ショッピングセンターシステムは個別的なオリジナルのオーダーメイドのシステムとするのか又はパッケージシステムがあればそれを導入していくかの選択的な方針が必要である。
オーダーメイドは、相当額の開発費を見ておかなければならないし、オーダーメイドであるからと言って優れたシステムと定義づけることは難しい。
システムでなんでも、便利にボタンひとつ押せば業務が完了するという考え方でシステム設計をし開発したとしても、元となる業務がすべて予定通りに動いていればうまくいく。
しかし、元となる業務と情報は常に変化していくのでイレギュラー要素が発生すると収拾がつかなくなる。
オーダーメイドで開発する与件は、自社の運営業務はパッケージでは対応できないことを前提とすべきである。
パッケージシステムは、ある程度の導入実績があれば基本的なロジックについての信頼性は高いが、パッケージであるからこそ、現行の業務運用をパッケージにあわせていく必要がある。
パッケージのカスタマイズは必要最低限に限ることが、パッケージシステムの利点が生かせるのである。
パッケージシステムは従来のサーバーセットでの設置導入型とインターネット回線を利用したクラウド型の2種類である。
よく聞かれるのは、クラウド型の導入で、サーバーセット型と同じサービスを期待されることである。
たとえば、サーバーセット型であればPC及び端末も一緒にメーカーから納入される。
サーバー・PC・端末の故障の一連メーカーは対応する。
初期導入費用・ランニングコストも相応の価格である。
クラウド型は、サーバー類の導入はない。
PCは、既存のユーザーのPCになり、クレジット端末は別途にクレジット会社から提供される。
従って、クレジット端末は端末のメーカー保守、売上管理システムはクラウド提供会社の保守である。システムの分業であり複合でもある。
こちらは初期コスト、ランニングコストともに、サーバーセット導入型より格段に低くなる。
日常の使い勝手と対応は予め定められていることからスピーディである。
ただし、すべてサーバー類はユーザーに設置していないためすべて遠隔対応となるがその分対応は早い。
クレジット端末は、故障した場合にはセンドバック方式で対応される。
修理中は予備機を利用する。
クラウド型システムを利用する場合は従来のメーカーに連絡するのではなく、それぞれのシステム提供会社が対応することを認識しておく必要がある。
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