不動産賃貸型とマーチャンダイジング型の運営管理
ショッピングセンター(商業施設)の運営管理手法において、不動産賃貸型とマーチャンダイジング型に大きく分類される。
商業施設のビジネスは、テナントを誘致して場所を賃貸し賃料で成り立っていることから基本的には不動産賃貸業であることには変わりない。
しかし、商業施設運営のオペレーション手法は不動産賃貸型とマーチャンダイジング型に分類される。
■ 不動産賃貸型
不動産賃貸型はテナントそのものに重点をおきデベロッパーはテナントは唯一の収入源であり顧客であるという姿勢である。
したがって、テナントからの要望や対応について個々に対応したり、商業施設全体のことや現状行っていることの方針転換を行うべきことが、テナントの反対にあって実現できないことがややもすると商業施設の価値を下げてしまうことも見受けられる。
また、運営はソフトよりハードよりである。
■マーチャンダイジング型
それに比してマーチャンダイジング型は、いかに商業施設にターゲットとする顧客を集客し、かつまた顧客満足を得られるかを常に考え実行することにある。
いわば、テナントはデベロッパーにとって収入源ではあるが、商圏内の顧客に対してのひとつの商品であるという認識をもっていることである。
社会的変化、商圏の変化に常に対応していくため、テナントからのクレームも多くなるが個々のテナントより施設全体のプラス要因を優先する。
そのため、デベロッパーの強いリーダーシップが求められる。
ある意味では、デベロッパーの運営方針に協力し賛同していただけないテナントは排除するくらいの心構えと責任が必要となる。
デベロッパーとテナントの関係はパートナー的な関係となり、共存共栄の意識をもった運営手法である。
■違い
商業施設デベロッパーとして繁栄していくには、直接的にテナントだけに対応していくか、またはテナントを繁栄させてから利をとるかの違いである。
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